Review Article 医学:環境と統合失調症 2010年11月11日 Nature 468, 7321 doi: 10.1038/nature09563 一連の精神病性疾患は、社会的状況に対する適応障害であると解釈することができる。この種の疾患に関しては遺伝率がしばしば強調されるが、発症には、幼小時の不幸な出来事、都市環境下での成長、少数派としての社会的地位や大麻使用などの環境要因が関連していることから、感受期におけるこのような環境への曝露が、「社会的な」脳の発育に影響を及ぼす可能性が示唆されている。したがって、遺伝的影響の指標である遺伝率では、社会的要因との相互作用という枠組みでとらえないかぎり説明能力に限界があると考えられる。一般集団中での脆弱性発現がより重度の精神病理を引き起こす仕組みを決定する遺伝子–環境間相互作用を解明するには、縦断的研究が必要となる。 Full Text PDF 目次へ戻る