Article 細胞:高速原子間力顕微鏡による歩行中のミオシンVのビデオ画像化 2010年11月4日 Nature 468, 7320 doi: 10.1038/nature09450 アクチンフィラメント上を移動するミオシンV分子の動的な振る舞いは、主に光学顕微鏡により研究されてきた。そして、この方法により、アデノシン三リン酸の加水分解と共役した連続的なハンド・オーバー・ハンド運動が明らかになった。しかし、その観察法ではタンパク質分子自身は見えず、したがって分子は動かない状態で電子顕微鏡により可視化されてきた。構造と動態の同時評価は実行不可能であり、それは生物学研究全体にとっての難問であった。今回我々は、高速原子間力顕微鏡を用いて、アクチン軌道上を歩行するミオシンV分子を直接可視化した。この高分解能動画により、以前に推測、あるいは明らかにされていたレバーアーム運動を含めた分子の挙動に対する確固たる「視覚的証拠」が与えられただけでなく、モーター機構の包括的な理解につながる、より詳細な分子の振る舞いが明らかになった。我々の直接かつ動的な高分解能可視化は、動作中の生体分子の構造と動態を研究するための強力な新たな手段となる。 Full Text PDF 目次へ戻る