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宇宙:赤方偏移z = 8.6に位置する銀河の分光学的な確認

Nature 467, 7318 doi: 10.1038/nature09462

銀河は、その第一世代の星々を形成した際に宇宙に最も多大な影響を及ぼした。原始銀河中の若い大質量星が放射した高エネルギー光子によって、それらの親銀河を取り巻く銀河間物質がイオン化され、若い銀河からの光が脱出できる方向に沿った視線が晴れ上がり、宇宙の銀河間ガスの物理状態が根本から変化し、それは現在まで続いている。宇宙マイクロ波背景輻射と、最も大きな赤方偏移にある銀河やクエーサーの観測は、ビッグバンのおよそ10億年後に、つまり赤方偏移z ≈ 6までに終了した複合的な過程によって宇宙が再イオン化したことを示唆している。さらに遠方の銀河からのライマンα電離光子を検出すれば、再イオン化を引き起こした光源の時期、場所やその特性について重要なしぼり込みがなされる。本論文では、ビッグバン後6億年未満に放射されたライマンα光子の検出について報告する。UDFy-38135539は、赤方偏移z = 8.5549±0.0002に位置し、その赤方偏移の値は、これまで知られている最も遠方の天体のもつz = 8.2やz = 6.96よりも大きい。この単一の光源では輝線が脱出するのに必要な体積をイオン化するのに十分な光子が生じる可能性は小さく、おそらくは近傍にあるほかの暗い銀河からの大きな寄与が必要であることがわかった。

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