Article 細胞:Mss116を介したグループIIイントロンの折りたたみの単一分子解析 2010年10月21日 Nature 467, 7318 doi: 10.1038/nature09422 DEADボックス型ヘリカーゼは、RNA代謝のほとんどすべての面にかかわる保存された酵素だが、その作用機構は解明されていない。今回我々は、DEADボックス型タンパク質Mss116が、本来の基質であるグループIIイントロンai5γに作用する仕組みを調べた。グループIIイントロンは複雑な構造をもつ触媒RNAで、真核生物のスプライソソームに進化上の関連があると考えられており、また大型RNAの折りたたみの興味深い実例の1つである。活性をもつ最小のai5γ再構築体であるai5γ–D135の折りたたみ動態にMss116が及ぼす影響を、単一分子蛍光計測により観察した。そのデータから、Mss116は折りたたみ経路で生じる複数の中間的状態の動的サンプリングを促すことが明らかになった。この促進作用は、これまではMg2+濃度が高い際にしか観察されていなかった。またデータから、Mss116による折りたたみの促進は、ATPに無関係な段階と、それとは別のATPに依存した段階の両方を通して起こることがわかった。Mss116は初期中間体の静電的安定化や天然型構造を完成させる最終段階でのATP加水分解などの複数段階に作用して、グループIIイントロンの折りたたみを促進すると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る