Article 細胞:Ndc80動原体複合体は微小管に沿ってオリゴマーアレイを形成する 2010年10月14日 Nature 467, 7317 doi: 10.1038/nature09423 Ndc80複合体は、動原体と微小管の調節された接着(細胞分裂に不可欠な過程)が起こる重要な部位だが、その機能の分子基盤は解明されていない。今回我々は、ナノメートル以下の分解能をもつ低温電子顕微鏡を用いて、微小管に結合したヒトNdc80複合体の構造を、複合体の成分タンパク質の結晶構造を正確に組み合わせるのに十分な精度で再構成した。Ndc80複合体は、微小管のチューブリン単量体ごとに繰り返し結合することがわかった。Ndc80複合体は、チューブリン二量体のαチューブリンとβチューブリンを二量体内部の接触面と二量体間の接触面の両方で認識して結合し、その結合はチューブリンのコンホメーションに左右される。またNdc80複合体は、NDC80タンパク質のアミノ末端尾部(オーロラBキナーゼによるリン酸化調節を受ける部位)を介した相互作用によって、微小管プロトフィラメントに沿って自己集合する。Ndc80複合体と微小管の結合様式と複合体のオリゴマー化から、負荷のかかる動原体–微小管接着の安定性をオーロラBキナーゼが調節する仕組みが示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る