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細胞:遺伝的多様性の供給源としての成熟肝細胞の倍数性変換

Nature 467, 7316 doi: 10.1038/nature09414

単核および二核の倍数肝細胞(4n、8n、16nあるいはそれ以上)は、すべての哺乳動物種においてみられるが、進化的に保存されたこの現象の機能的意義については、まだわかっていない。倍数化は、細胞質分裂の不全によって起こり、げっ歯類では離乳時に開始され、加齢とともに増加する。我々は以前、逆の現象である倍数化逆転(ploidy reversal)も起こることを、人為的な細胞融合によって作製された倍数肝細胞で示した。この結果から、通常の肝細胞でも体細胞「減数性有糸分裂」が起こる可能性が考えられる。本研究では、多極化した紡錘体がマウスの倍数肝細胞で高頻度に形成されており、一段階の倍数化逆転によって、染色体量が半減した子孫を生み出せることを示す。増殖している肝細胞は、染色体が片親由来なだけでなく多数の染色体数不均衡もみられる、高度に多様化した娘細胞集団を生み出す。これらの知見は、肝細胞の倍数化、倍数化逆転および異数性からなる動的モデルを支持するもので、我々はこの現象を「倍数性コンベヤー(ploidy conveyor)」と名付けた。この機構は、遺伝的多様性を生み出して、生体異物や栄養的損傷に対して肝細胞が適応できるように進化してきたものと考えられる。

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