Letter 細胞:核細胞質輸送中の標識化内在性βアクチンmRNAのin vivo画像化 2010年9月30日 Nature 467, 7315 doi: 10.1038/nature09438 メッセンジャーRNAの核外輸送は、核膜孔を介して行われる。核膜孔は、核と細胞質を連結する唯一の通路で、直径が約120 nmの大型のナノ機械である。したがって、mRNAの搬出は、一般的な光学顕微鏡の光学的分解能よりも小さな距離を超えて行われる。核膜孔複合体の物理的構造や構成成分は詳しく知られているが、輸送の選択性や核膜孔でのmRNA搬出動態は不明である。今回我々は、色の異なる蛍光分子の分子間距離をナノメートルの精度で測定することにより、現行の共局在検出の限界を克服することのできる、蛍光顕微鏡を使うスーパー位置合わせ法(super-registration approach)を開発した。この方法により、20 msの時間精度と少なくとも26 nmの空間精度が達成され、これによって、生細胞でごく短時間だけ続く一過的な相互作用を捕捉することが可能となる。この手法を用いて、哺乳動物細胞でのmRNA輸送の動態を空間的に分解し、付着(80 ms)、輸送(5〜20 ms)、放出(80 ms)の計180±10 msからなる3段階モデルを提唱できた。mRNAのチャネルを通る転位は律速段階ではなく、mRNAは核膜孔複合体中で両方向に動くことができ、すべての孔が同じように活性を示さないことは興味深い。 Full Text PDF 目次へ戻る