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医学:多反応性は異種リガンド結合によって抗HIV抗体の見かけの親和性を増大させる

Nature 467, 7315 doi: 10.1038/nature09385

免疫応答の間に抗体は外来抗原に高い親和性で結合するように選択を受けるが、それには同種リガンドに2価結合する能力も関与している。しかしながら、このタイプの結合は常に可能なわけではない。例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の表面に提示されるgp140糖タンパク質のスパイクの数は少ないので、同種リガンドへの2価結合には不向きである。今回我々は、ヒトではHIVに対する抗体反応の間に、抗体の親和性を増大させる体細胞変異が反応の幅と中和能も増大させることを示す。意外にも、応答しているナイーブおよび記憶B細胞は多反応性抗体を産生する。これらの抗体により、1番目の高親和性抗HIV-gp140結合部位と、2番目のHIV分子構造上の低親和性部位との間の2価の異種リガンド結合(heteroligation)が可能になる。自己抗原に対する交叉反応性すなわち多反応性は、B細胞発生の間にそれが起こらないように強く選択されるが、これはHIV、エプスタイン・バー・ウイルスやC型肝炎ウイルスといったヒトのいくつかの感染では一般的な血清学的特徴である。高い力価の中和抗体をもつ6人の患者からクローン化した、134種の抗HIV-gp140モノクローナル抗体の75パーセントが多反応性である。多反応性結合部位は低親和性であるにもかかわらず、異種リガンド結合は、HIVに対する多反応性抗体の見かけの親和性を明らかに増大させる。

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