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遺伝:トランスに作用する遺伝子座により調節される抗ウイルス発現ネットワークおよび1型糖尿病リスク

Nature 467, 7314 doi: 10.1038/nature09386

遺伝子ネットワークとDNA塩基配列の差異の複合解析から、全ゲノム関連解析だけでは明らかになりにくい一般的な疾患の病因について、新たな手がかりを得ることができる。ラット・ゲノミクスにおける最近の進歩により、システム遺伝学的手法が進展している。今回我々は、統合された全ゲノム解析手法をラットの7種類の組織に対して使用することにより、遺伝子ネットワークおよびその調節の基本となる遺伝子座を同定したことを報告する。我々は以前に、ウイルス応答遺伝子に富むIDIN(interferon regulatory factor 7[IRF7]-driven inflammatory network)を明らかにしており、これはマクロファージの分子バイオマーカーで、ラットの複数の組織で染色体15q25上に存在する1つの遺伝子座によって調節されていた。今回我々は、この遺伝子座に位置し、Bリンパ球の遊走を制御するEbi2(Epstein-Barr virus induced gene 2;Gpr183としても知られる)が、マクロファージで発現し、IDINを調節していることを示す。この遺伝子座のヒトオルソログは染色体13q32にあり、ヒトでIDINに相当する遺伝子ネットワークを制御していて、このネットワークは単球内で進化的に保存されていた。IDIN遺伝子群は、無作為に選択した免疫応答遺伝子と比較して、マクロファージと関連する自己免疫疾患である1型糖尿病(T1D)に対する感受性との関連性がより高かった(P = 8.85×10−6)。ヒトでIDINを制御する遺伝子座は、一塩基多型rs9585056によるT1Dのリスクとの関連が認められたが(P = 7.0×10−10;オッズ比1.15)、この一塩基多型は、この領域内においてEBI2GPR183)発現と関連のある5つの一塩基多型のうちの1つであった。今回の結果は、T1Dの病因が、IRF7ネットワーク遺伝子群およびそれを調節する遺伝子座と密接な関係にあることを示している。

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