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細胞:メディエーターとコヒーシンが遺伝子発現とクロマチン構造とを結びつける

Nature 467, 7314 doi: 10.1038/nature09380

転写因子は、さまざまなコアクチベーターや転写装置との相互作用を介して、細胞特異的な遺伝子発現プログラムを制御する。遺伝子の活性化には、エンハンサーに結合した転写因子とコアプロモーターのところにある転写装置との間のDNAループ形成がかかわっている可能性があるが、この過程は詳しく解明されていない。本論文では、メディエーターとコヒーシンが、マウス胚性幹細胞の活性な遺伝子のエンハンサーとコアプロモーターとを、物理的にも機能的にも結びつけていることを明らかにする。メディエーターは転写コアクチベーターで、コヒーシンと複合体を形成し、これが環状構造を作ってDNAの2つの部分を結びつける。メディエーターとコヒーシンの複合体にはコヒーシン装着因子Nipb1も結合しており、コヒーシンをプロモーターに結合させる役割をする。メディエーターとコヒーシンが結合したエンハンサーとプロモーター間では、DNAループが形成されるのが観察された。メディエーターとコヒーシンは、さまざまな細胞の異なったプロモーターに一緒に結合し、それぞれの細胞の遺伝子発現プログラムと関連した細胞型特異的DNAループを形成する。

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