Letter 免疫:静止期細胞上のB細胞抗原受容体のオリゴマー化 2010年9月23日 Nature 467, 7314 doi: 10.1038/nature09357 Bリンパ球は多様な抗原によって活性化され、高等生物を感染から防御する特異的抗体を産生する。各B細胞の表面には、コグネイト抗原を検出するために、最大120,000個のB細胞受容体(BCR)複合体が存在する。このように多数の受容体が静止期B細胞上では不活性状態を維持し、また分子レベルで多様なリガンド群によって活性化される仕組みについてはよくわかっていない。今回我々は、定量的BiFC(bifluorescence complementation)法を使って、BCRには生細胞表面でオリゴマーを形成する能力が本来的に備わっていることを示す。オリゴマー化できない変異型BCRはより活性が高く、B細胞表面で持続的に発現されることがないが、BiFCによって安定化されたBCRオリゴマーはより活性が低く、表面での発現量も多くなる。オリゴマーはBCRの自己阻害型であり、抗原からの構造情報とは無関係にB細胞活性化を駆動するのは、閉鎖型のBCRオリゴマーから凝集した単量体への移行であると、我々は考える。 Full Text PDF 目次へ戻る