Letter

宇宙:WASP-12bは潮汐散逸によって扁長となり、膨張し、擾乱を受けている惑星である

Nature 463, 7284 doi: 10.1038/nature08715

親星のごく近くを軌道運動している、木星質量をもつ珍しい太陽系外惑星のクラスの存在は、それらが発見されるまで、はっきりと予想されたことはなかった。最近、親星の前面を通過する際に発見された惑星WASP-12bは、M = 1.4±0.1 MJMJは木星質量)の質量で、親星の半径のわずか3.1倍の平均軌道距離(これは強い潮汐力を受けることを意味する)と、1.1日の軌道周期をもつ。その1.79±0.09 RJという半径は予想外の大きさで、0.049±0.015という軌道離心率は、親星にこのように近接した軌道は通常速やかに円になることから、さらに意外なものといえる。我々は、この惑星の特性を解析し、この惑星の質量は、年間およそ10−7 MJの割合で親星に取られていることを明らかにした。この惑星の表面は親星の重力によって歪められており、その扁長な形が作り出す光度曲線は、球状の惑星の表面のものと比べほぼ10パーセント異なっていると考えられる。我々は、この惑星の対流層における親星の潮汐摂動の散逸が、惑星の大きな体積に対するエネルギー源となっていると結論する。親星周辺の、潮汐によって惑星からはぎ取られたガスから形成された希薄な円盤は、最大10 mJyまでのCOバンドヘッド(2.292 µm)の放射をすると予測される。この円盤には、WASP-12bの離心率を継続的に擾乱する摂動天体として働く、検出可能で共鳴する巨大地球型惑星が含まれている可能性がある。

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