Article 細胞:Haloferax volcaniiのユビキチン様低分子量古細菌修飾タンパク質(SAMP) 2010年1月7日 Nature 463, 7277 doi: 10.1038/nature08659 生命の3つの主要な進化系統の1つである古細菌は、真核生物のものに極めて近いプロテアソームをコードしている。しかしこれとは対照的に、古細菌のユビキチン様タンパク質はあまり保存されておらず、タンパク質への付加にかかわる機能は知られていない。このことは、ユビキチン化の起源とそのプロテアソームとの関係の解明を難しくしている。今回我々は、高度好塩古細菌Haloferax volcaniiの2つの低分子量古細菌修飾タンパク質(small archaeal modifier protein)である SAMP1とSAMP2について報告する。これらは、ユビキチンに類似したβ-grasp折りたたみとカルボキシ末端ジグリシンモチーフをもち、タンパク質付加体を形成する。SAMP付加体の量は、窒素制限やプロテアソーム遺伝子のノックアウトにより変化し、Urm1経路の構成因子など、多岐にわたる機能をもつ。LC-MS/MS(液体クロマトグラフ-タンデム型質量分析計)を使う衝突誘導解離法により、SAMP2のC末端グリシンと多くのタンパク質標的のリシンやSAMP2自身のLys 58のε-アミノ基間にイソペプチド結合が形成されることが実証され、ポリSAMP鎖が明らかにされた。SAMP化により修飾される経路が広範囲にわたり多様であることは、この型のタンパク質付加反応が古細菌系統系譜にとって重要であることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る