Letter

宇宙:太陽系近傍にある低質量星をトランジット(前面通過)する巨大地球型惑星

Nature 462, 7275 doi: 10.1038/nature08679

トランジット太陽系外惑星が初めて発見されたのは10年前だが、これによって大気組成を直接しぼり込むことが可能になり、系外惑星大気の分光学的研究への扉が開かれた。このような特性研究は、太陽系近傍にあって主星に対する惑星の半径比が比較的大きいトランジット惑星系でしか可能でないので、近傍にある小さい星が集中的に調べられてきた。ドップラーシフト法やマイクロレンズ法では、巨大地球型惑星とよばれている、地球の1.9〜10倍の最小質量をもった惑星が複数発見されている。この新しい種類の惑星のバルク組成に対するしぼり込みはCoRoT-7bによって最初に与えられたが、この星の大きさと距離が原因でここ当分は大気研究の進展は難しい。本論文では、質量が地球の6.55倍、半径が2.68倍というトランジット惑星GJ 1214bの観測について報告する。この大きさは、この惑星が地球と太陽系巨大氷惑星の間の中間の位置を占めることを示している。惑星の質量と半径は、惑星質量の0.05%にすぎない水素–ヘリウム外層によって覆われており、水を主成分とする天体と一致している。大気はおそらく流体力学的に脱出しており、その歴史を通じて著しい進化を経てきたことを示している。この星は小さく、13パーセクしか離れていないため、惑星大気は現在の観測技術でも研究可能である。

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