Article 細胞:SUMO修飾経路は遺伝毒性ストレスに対するBRCA1応答にかかわっている 2009年12月17日 Nature 462, 7275 doi: 10.1038/nature08593 BRCA1の変異は乳がんや卵巣がんの高いリスクと関連している。BRCA1はDNA損傷応答にかかわっており、ユビキチンリガーゼとして働く。しかし、その調節については十分に解明されていない。本論文では、BRCA1が遺伝毒性ストレスに応答して、SUMO(small ubiquitin-like modifier)による修飾を受け、SUMO1、SUMO2/3、およびSUMO結合酵素のUbc9とともにDNA損傷部位に局在することを報告する。PIAS SUMO E3リガーゼはBRCA1と共局在し、BRCA1のSUMO修飾を調節し、また細胞でのBRCA1のユビキチンリガーゼ活性に必要である。in vitroで、BRCA1/BARD1ヘテロダイマーはSUMO修飾によりそのリガーゼ活性が大幅に上昇することから、SRUbL(SUMO-regulated ubiquitin ligase)であることがわかる。さらに、PIAS SUMOリガーゼは、RNF8の集積に続いて起こる二本鎖DNA(dsDNA)損傷・修復タンパク質の完全な集合、および二本鎖切断の巧妙な修復に必要とされる。これらのデータは、SUMO化経路が哺乳類のDNA損傷応答に重要な役割を担っていることを実証している。 Full Text PDF 目次へ戻る