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生化学:ミリ秒時間スケールでの逐次ポリユビキチン化の検出

Nature 462, 7273 doi: 10.1038/nature08595

ユビキチン鎖が、E1、E2、およびE3からなる酵素カスケード反応を介して基質上で形成される経路は、まだ明らかになっていない。E2上あるいは基質上での鎖の形成を含む複数のモデルが提唱されているが、反応の速さと複雑さのために、候補となる経路を判別する直接的な実験的検証は行われていなかった。今回我々は、この速度と複雑さの両方の限界に迫る、新たな理論的、実験的手法について述べる。生成物の分布に基づく定量的枠組みからは、RING(really interesting new gene)E3酵素であるSCFCdc4とSCFβ-TrCPがE2である Cdc34と協調的に作用し、ユビキチン単一分子を1つずつ輸送することにより、基質上にポリユビキチン鎖を形成することが予測される。ミリ秒の時間分解能での測定により、基質のポリユビキチン化が逐次進行することが直接的に実証された。以上の結果は、今まで得られていなかったRINGユビキチンリガーゼの反応機構について、その一端を提示しており、ユビキチン鎖形成の速度とパターンの基盤となる定量的パラメーターを明らかにしている。

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