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生理:視床下部Foxa2による絶食時の適応行動の調節

Nature 462, 7273 doi: 10.1038/nature08589

視床下部外側野は、古典的な「摂食中枢」と考えられており、オレキシンやメラニン凝集ホルモン(MCH)の作用を介して、食物摂取、覚醒、および動機付けられた行動を調節している。これらの神経ペプチドは、摂食関連シグナルに応答して抑制され、また、絶食時に放出される。しかし、これらのシグナルを調節および統合する分子機構は、十分に解明されているわけではない。本論文では、インスリンシグナル伝達の下流の標的であるフォークヘッドボックス転写因子Foxa2が、オレキシンおよびMCHの発現を調節することを示す。絶食時、Foxa2はMCHおよびオレキシンのプロモーターに結合し、その発現を促進する。摂食時および高インスリン血症の肥満マウスでは、インスリンシグナル伝達によって、Foxa2の核からの排除や、MCHおよびオレキシンの発現低下が引き起こされる。脳でFoxa2を構成的に活性化させると(Nes-Cre/+;Foxa2T156Aflox/flox遺伝子型)、ニューロンでのMCHおよびオレキシンの発現増加や、食物消費、代謝、およびインスリン感受性の上昇が引き起こされる。これらのマウスの摂食状態の自発的な身体活動は大幅に増加し、絶食時マウスと同程度である。また、肥満マウスの脳で、T156A変異を発現させてFoxa2を条件的に活性化した場合にも、グルコース恒常性の改善、脂肪の減少、および除脂肪体重の増加がみられた。今回の結果は、Foxa2が、視床下部外側野のニューロンで代謝センサーとして働き、代謝シグナル、適応行動、および生理的な応答を統合できることを示している。

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