Letter 光学:光学力によるフォトニック構造体の制御 2009年12月3日 Nature 462, 7273 doi: 10.1038/nature08584 光学力を使う小物体の操作については、よく知られている。その応用として、光ピンセットによる生細胞の操作や原子物理学における光冷却がある。光学系をマイクロスケールやナノスケールまで小型化することによって、ナノグラム・オーダーの質量の非常に変形・変位しやすい系が得られるようになったため、光学力の影響を受けやすくなった。これまでに、光学力を利用して、微小共振器のカオス振動、機械モードの光冷却、テーパーファイバー導波路の作動、シリコンナノ梁の機械モードの励起が実証されている。この分野での最近の進歩にもかかわらず、光学力を用いてフォトニック構造体の光応答を操作することは困難である。これは、フォトニック構造体の形状を感知可能なほど変化させるには、大きな力が必要なためである。今回我々は、比較的弱い光引力と光斥力を用いて、光応答を効率よく静的に制御できる共鳴構造体を実現した。また、3ミリワットの連続光出力を用いて、窒化シリコン構造体で最大20ナノメートルの静的な機械的変形が生じることを実証する。この変形に対する光応答は敏感なので、このような光学的に誘起された静的変位は、固有共鳴線幅の80倍に及ぶ共鳴シフトをもたらす。 Full Text PDF 目次へ戻る