Letter 地球:統計地震学の2つの基本法則に共通する応力依存性 2009年12月3日 Nature 462, 7273 doi: 10.1038/nature08553 統計地震学に古くからある関係のうちの2つは、べき乗則である。その1つは、地震の頻度–マグニチュード分布を記述するグーテンベルグ・リヒターの関係であり、もう1つは、本震後の余震発生率の時間的減衰を述べる大森・宇津公式である。最近、地震の頻度–マグニチュード分布の傾き(b値)に対する応力の効果が、b値の断層様式依存性を調べることで明らかになった。同様にして、本論文では、余震系列をその本震の断層様式によって調べた。べき乗則による余震減衰率の始まる前の時間遅延(c値)は、本震が逆断層の場合は正断層地震の場合よりも平均的に短く、横ずれ断層の場合は中間の値をとることを示す。断層様式に対するこのような同じ依存性は、これらの基本的なべき乗則が両方とも、応力状態により支配されていることを示している。発震機構は、余震のわずか2パーセントに対してしかわかっていない。したがって、c値とb値は独立した推定値であり、直接測定することがまだ困難である応力状態を推測する新しい手段として用いることができる。 Full Text PDF 目次へ戻る