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構造生物学:RNAポリメラーゼII-TFIIBの構造と転写開始機序

Nature 462, 7271 doi: 10.1038/nature08548

RNAポリメラーゼII(Pol II)が遺伝子の転写を開始する際には、転写因子TFIIB(B)が必要である。本論文では、完全なPol II-B複合体の分解能4.3 Åでの結晶構造と、これを補う機能データを示す。結果は、RNA伸長への移行を含めた転写開始の機序を示唆している。プロモーターDNAは、Pol IIの活性中心の裂け目上に位置しており、裂け目の終わりの壁には「B-コア」ドメインが結合している。次いでDNAが、裂け目の端で、Pol IIのラダーとクランプコイルドコイルに結合した「B-リンカー」の働きによりほどかれる。DNA鋳型ストランドは裂け目に入り込み、活性部位に近づく「B-リーダー」の働きにより、転写開始部位が走査される。RNA鎖の合成と上流のDNAの巻き戻しにより、B-リーダーとB-リンカーがそれぞれずれて、Bの解離と伸長複合体の形成が起こる。

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