Letter 宇宙:惑星を有する太陽類似星で促進されるリチウム枯渇 2009年11月12日 Nature 462, 7270 doi: 10.1038/nature08483 太陽表面に存在するリチウムの量は、原始太陽系組成の140分の1という少なさである。しかし、表面の対流層の底での温度は十分高くないため、リチウムが燃焼して枯渇することはない。太陽と同じような年齢、質量、金属量をもつ太陽型恒星のリチウム存在量は広い範囲にわたることが観測されているが、こうした広がりを理論的に解明することは難しい。惑星を有する星ではリチウムがより枯渇しているという以前の考え方は、惑星が検出されていない星との適切な比較が行われていない点で説得力が弱まった。本論文では、太陽類似星で惑星が検出されたものと未検出のものに対する不偏標本についてリチウム存在量を報告する。惑星を有する星には、原始リチウム量の1パーセント以下しか存在していないのに対して、惑星が発見されていない太陽類似星の約50パーセントには、平均的に10倍以上の量のリチウムが存在していることがわかった。惑星の存在によって、対流層の混合量が増加し、リチウムを燃やすことのできるほどの内部まで、この層が深まるのかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る