Letter

地球:大陸内の長い余震系列と地震災害評価に対する影響

Nature 462, 7269 doi: 10.1038/nature08502

プレートテクトニクスの最も説得力のある特徴の1つは、プレート境界において将来発生する大地震の場所と平均的な再来間隔の両方の見通しを、既知のプレート運動が与えるというものである。しかしながら、理想的なプレートの内部は変形を起こさないはずなので、プレートテクトニクスはプレート内部のどこでいつ地震が起きるかについては、見通しを与えてはくれない。その結果として、プレート内部での地震災害の評価は、短期間の歴史地震の記録が示す小さい地震の位置が、将来の大地震を起こしそうな継続的な変形を反映しているという仮定に大きく依存している。しかし本論文では、このような最近の地震の多くはおそらく、数百年前に起きた大地震の余震であることを示す。我々は、余震系列の長さは、断層に負荷がかかる速度に反比例することを予測する単純なモデルを提示する。ゆっくりと変形する大陸内部での余震系列は、負荷が急速にかかるプレート境界で一般的に観測される10年程度よりも著しく長いと予測される。このような予測は、観測結果と一致している。したがって、定常状態の地震活動として大陸の地震を取り扱う一般的な方法は、現在地震活動が活発な地域の災害を過大評価し、それ以外の地域では過小評価していることになる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度