Letter 地球:等間隔で並んだ尾根と谷の形成 2009年7月23日 Nature 460, 7254 doi: 10.1038/nature08174 景観にみられる自己組織化の最も印象的な例の1つは、均等な間隔で並んだ尾根と谷の出現である。谷の間隔が一様であることは広くみられるが、この地形の基本的な波長を予測できる理論は示されていない。地形の長期進化モデルによって、現実のもののように見える地形が得られるが、モデルと自然景観の類似性を評価する数値的指標はほとんど存在しない。本論文では、尾根と谷の波長は浸食機構から予測できることを示す。質量保存と堆積輸送の方程式から、拡散的な土壌クリープ(斜面表層の下方移動)による浸食と移流による開削の時間スケールが等しくなるような典型的な長さスケールを導くことができる。この長さスケールは、地形進化の数値モデルに現れる谷の間隔、および5か所の野外調査地点で測定された谷の間隔と正比例している。この結果から、景観の最も広範囲にみられる特徴の1つが定量的に説明される。この知見は、谷の間隔は地形の基本的な特徴であり、物質の性質と気候によって浸食過程がどのように調節されたかを記録していることも示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る