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腫瘍:GOLPH3はがんにおけるmTORシグナル伝達とラパマイシン感受性を調整する

Nature 459, 7250 doi: 10.1038/nature08109

ヒトがんについて全ゲノムにわたるコピー数解析を行ったところ、肺がん(56%)、卵巣がん(38%)、乳がん(32%)、前立腺がん(37%)、メラノーマ(32%)などのいくつかの固形腫瘍で、5p13の増幅が高頻度に認められた。本論文では、5p13領域のゲノムプロファイルの統合的な解析を用いて、ゴルジ体のタンパク質であるGOLPH3が、増幅の標的となっている候補分子であることを示す。in vitroin vivoでの機能獲得および機能喪失実験によって、GOLPH3が強力ながん遺伝子であることが実証された。物理的には、GOLPH3はトランスゴルジネットワークに局在し、レトロマー複合体の構成分子と会合する。レトロマー複合体は、酵母ではTOR(target of rapamycin)シグナル伝達と関係があることがわかっている。機構的には、GOLPH3は細胞の大きさを調節し、ヒトがん細胞で増殖因子誘導性のmTOR(別名、FRAP1)シグナル伝達を増強し、さらにin vivoでmTOR阻害剤に対する反応性を変化させる。したがって、酵母とヒトでの、ゲノム、遺伝学、生物学、機能、生化学についてのデータは、GOLPH3がヒトがんにおける増幅の一般的な標的であり、臨床で使用されているがん治療薬ラパマイシンに対する反応性を変えることができる、新規のがん遺伝子であることを明らかにしている。

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