Letter

細胞:Yurt、Coracle、Neurexin IVとNa+,K+-ATPアーゼは、上皮極性タンパク質の新しいグループを構成する

Nature 459, 7250 doi: 10.1038/nature08067

極性上皮が無傷状態であることは、発生やヒトの健康に極めて重要だが、細胞の極性を制御するタンパク質群の全体像やその機能については、多くの疑問が残されている。本論文では、ショウジョウバエ(Drosophila)のFERMタンパク質であるYurt(Yrt)とCoracle(Cora)、膜タンパク質であるニューレキシンIV(Nrx-IV)とNa+,K+-ATPアーゼが、協同して機能する上皮極性タンパク質の新しいグループを構成していることを報告する。この「Yrt/Coraグループ」は、側底膜の安定性を高め、頂端決定因子Crumbs(Crb)と相互作用して負に調節する。遺伝学的解析によって、Nrx-IVとNa+,K+-ATPアーゼはCoraと共に1つの経路中で作用し、Yrtは重複する第2の経路で作用する。また、Yrt/Coraグループは、器官形成時の上皮極性には不可欠だが、最初に上皮の極性が確立される際や最終分化の際には必要ではないことを示す。Lethal giant larvae(Lgl)グループの側底膜極性タンパク質の機能を失った胚が極性を回復するのは、Yrt/Coraグループのこの性質により説明できる。また、哺乳類のYrtオルソログであるEPB41L5(YMO1、Limulusともよばれる)が外側膜の形成に必要であることも明らかになり、これは、Yrtタンパク質の上皮における極性に果たす役割が保存されていることを示している。

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