Letter 細胞:ゲノムDNAへのdUTPの組み込みと酵母での転写は関連する 2009年6月25日 Nature 459, 7250 doi: 10.1038/nature08033 高い転写活性は真核生物ゲノムの不安定性と結びついており、その結果として、有糸分裂組み換えと突然変異誘発の確率が増大する。高い転写とゲノム安定性との関連はおそらく、DNA損傷蓄積の増加、転写に伴うスーパーコイル形成、複製フォークと転写装置との衝突、RNA-DNAハイブリッドの持続などのさまざまな要因によるものと考えられる。転写に伴う突然変異誘発の例として、我々は以前に、酵母(Saccharomyces cerevisiae)では転写量と突然変異率は正比例し、変異の分子的性質は高い転写活性に影響されることを示している。今回、高い転写活性を示す酵母DNAでは、脱プリン/脱ピリミジン(A/P)サイトの蓄積が大きく増加していることを示す。さらに、転写活性の高いDNAのA/Pサイトの大半はウラシルの除去によって生じるものであり、ウラシルの存在はdTTPの部位へのdUTPの直接的な組み込みと関連がある。本研究の結果は、転写とDNA合成の忠実度との間に予想外の関係が存在することを示し、ヌクレオチドプール区画化に関して、細胞生物学的に興味深い問題を提起するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る