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医学:マラリア原虫で新たに見つかったタンパク質輸送装置

Nature 459, 7249 doi: 10.1038/nature08104

赤血球中でマラリア原虫を包み込んでいる寄生体胞からは、原虫の数百のタンパク質が宿主赤血球の細胞質内に送り込まれ、この過程は病原性をもつプラスモジウム(Plasmodium)属原虫の毒性および生存能力にとって重要である。このタンパク質搬出を行う輸送装置はわかっていない。今回我々は、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)の寄生体胞膜に存在する、タンパク質搬出用のトランスロコンであるPTEXを同定した。PTEX複合体はATPをエネルギー源とし、熱ショックタンパク質101(HSP101;AAA+スーパーファミリーのClpA/B様ATPアーゼで、タンパク質のトランスロコンに結合していることが多い型のもの)、PTEX150とよばれる新規タンパク質、および既知の原虫タンパク質であるEXP2(exported protein 2)からなる。EXP2はPTEXコア複合体の膜結合成分であるため、チャネルだろうと考えられる。またこれらのほかに、新規タンパク質PTEX88とチオレドキシン2(TRX2)の2つがPTEX複合体の成分として同定された。多数の重要な過程に共通の通路であるこのトランスロコンは、治療介入のための新たな手段となる。

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