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進化:相互接続する世界における寄生生物の毒性の適応と進化

Nature 459, 7249 doi: 10.1038/nature08071

適応は、生物の個体レベルで起こると通常みなされており、個体の包括的適応度を最大にするように働く。しかし最近、空間的広がりのある集団における寄生生物の毒性の進化に関する実験的研究から、これとは異なる結論が得られると論じられるようになった。特に、寄生生物の分散の制限に応じた低毒性の進化は、群レベルでの適応というウィン=エドワーズ説の証明になるとされている。これまでに、分散が制限されると低毒性が有利になりうることが理論研究によって明らかになっているが、その理由は解明されておらず、5つの異なる見解が提示されている。本論文では、寄生生物の毒性に対する分散の影響は、包括的適応度理論の枠組みの中で完全に理解できることを示す。寄生生物の分散が制限されると、寄生生物の増殖速度が遅いほうが有利になり、したがって毒性も低いほうが有利になる。その理由は、(1)子孫作りの直接の利益の減少(分散するほうが分散しないものより有利なのは、寄生生物のいない、あるいは少ない領域へと移動できるからである)、(2)中心的な個体とその血縁個体の両方が経験する宿主を巡る競争の激化(前者の場合が「自己遮蔽(self-shading)」、後者の場合が「血縁遮蔽(kin shading)」)である。このことから、毒性の低下は寄生生物がその包括的適応度を最大化しようとする個体レベルの適応として理解できることが実証され、毒性理論との関連がより一般的に明確になった。

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