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細胞:RNA結合タンパク質KSRPはマイクロRNAの一部の生合成を促進する

Nature 459, 7249 doi: 10.1038/nature08025

マイクロRNA(miRNA)は、標的であるメッセンジャーRNAの翻訳や安定性を低下させることにより、遺伝子発現を低下させる。特定のmiRNAの濃度が胚の正常の発生に重要であり、複数種のがんとも関連していることは、こうした役割と一致している。しかし、miRNAの一次転写産物(pri-miRNA)がDroshaおよびDicer多タンパク質複合体によりプロセシングされて、まずmiRNA前駆体(pre-miRNA)となり、次いで成熟miRNAとなる調節機構についてはほとんどわかっていない。KSRP(KH-type splicing regulatory protein;別名KHSRP)は、AUリッチエレメントを有する一本鎖mRNAに結合し、mRNA分解の重要なメディエーターである。今回我々は、哺乳類の細胞でKSRPが、DroshaおよびDicer複合体の両方の構成要素でもあり、一部のmiRNAの生合成を調節していることを示す。KSRPは、標的であるmiRNA前駆体の末端ループに高い親和性で結合し、その成熟を促進する。この機構は、標的mRNA発現の特異的な変化に必要であるため、増殖、アポトーシス、分化などの特定の生物学的プログラムに影響を与える。以上の知見は、KSRPと一部のmiRNAの成熟調節装置を結びつける意外な機構を明らかにしており、この機構はmRNAの分解を促進する役割とは独立に、タンパク質発現の特異的な調節プログラムの統合にも使われている。

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