Letter 細胞:プロテアソーム調節粒子のシャペロンを介した構築経路 2009年6月11日 Nature 459, 7248 doi: 10.1038/nature08063 プロテアソームは、真核細胞でさまざまな過程を制御しているプロテアーゼである。プロテアソームの調節粒子(RP)は、基質となるユビキチン-タンパク質複合体の折りたたみをほどき、これをプロテアソームコア粒子(CP)の内部に送り込むことによって、基質の分解を開始させる。RPは19個のサブユニットからなり、その構築の道筋は解明されていない。今回我々は、出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeのNas6、Rpn14、Hsm3という3つのタンパク質が、RPには結合するが、RP-CPホロ酵素には結合していないことを明らかにした。これらのタンパク質に対応する遺伝子に変異があると、これらはホロ酵素中に実際には含まれていないにもかかわらず、プロテアソームの機能喪失という表現型がみられる。これは、RPの構築がうまく起こらないからであり、したがって、Nas6、Rpn14、Hsm3はRPのシャペロンである。RPには6個のATPアーゼ(Rptタンパク質)が含まれ、各RPシャペロンは特定のRptのカルボキシ末端ドメインに結合する。もう1つの研究(Letter p.866)で、RPの構築は、Rpt C末端を介してCPを台座として行われ、Rpt C末端のCP中の結合ポケットへの挿入によっているらしいことが明らかになった。したがってRPのシャペロンは、RptのC末端とCPとの接近を直接制限することにより、プロテアソームの構築を調節しているらしい。また、RPシャペロンとCPがRptとの結合に関して競合することが、プロテアソームの成熟に伴ってRPシャペロンが遊離する原因かもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る