Letter

宇宙:月食観測によって得られた地球の透過スペクトル

Nature 459, 7248 doi: 10.1038/nature08050

ほかの恒星を周回する惑星はこれまでに342個が発見されているが、そのうちの58個は恒星円盤を「前面通過する」ので、恒星の光フラックスの周期的減少から検出できる。恒星からの光は惑星大気を通過するので、いくつかの例では惑星の基本的な大気組成の推定が可能となっている。地球に類似した惑星発見の可能性は高まってきており、地球の透過スペクトルがどのように見えるかということは、太陽系外惑星大気の特徴を明らかにするための重要な検討事項となっている。本論文では、月食の際に得られた、地球の可視光および近赤外領域の透過スペクトルについて報告する。オゾン、分子状の酸素、水、二酸化炭素とメタンのような、生物に関連した大気の特徴は、反射スペクトルでは弱いが、透過スペクトルではかなり強く、モデルによって予測されるよりもむしろ強くなる。我々は地球の電離層および主要な大気成分である窒素分子(N2)の「指紋」も発見したが、これらは反射スペクトルにはみられない。

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