Letter 生化学:ホスフィノトリシン生合成における独特な炭素-炭素結合切断反応 2009年6月11日 Nature 459, 7248 doi: 10.1038/nature07972 リン-炭素結合を含む天然物は、医薬や農業で幅広く利用されている。そのような化合物の1つであるホスフィノトリシントリペプチドは、2つのアラニン残基に結合した異例なアミノ酸ホスフィノトリシンを含む。合成ホスフィノトリシン(グルホシネート)は、最も売れている除草剤(バスタとリバティー)の成分で、トウモロコシやワタ、菜種などの除草剤耐性遺伝子組み換え作物の作出に広く使われている。最近の遺伝的および生化学的な研究により、ホスフィノトリシントリペプチドの生合成の間に、2-ヒドロキシエチルホスホネート(HEP)がヒドロキシメチルホスホネート(HMP)へ変換されることが示された。今回我々は、この前例のないC(sp3)-C(sp3)結合の切断反応のin vitro再構成と、この反応にかかわる酵素のX線結晶構造を報告する。この酵素タンパク質は、HEPをHMPとギ酸に変換する、単核非ヘム鉄(II)依存ジオキシゲナーゼである。このファミリーのほかの多くのメンバーと異なり、HEPの酸化消費にはほかの補因子、または外部からの電子流入を必要としない。今回の研究により、2-His-1-カルボン酸塩単核非ヘム鉄ファミリーの酵素により触媒される反応の範囲が拡大した。 Full Text PDF 目次へ戻る