Letter 地球:ガンブルツェフ山脈、および南極氷床の起源と初期進化について 2009年6月4日 Nature 459, 7247 doi: 10.1038/nature08024 南極における氷床の発達は、ほぼ3,400万年前の全球規模の急速な気候変動が原因であった。氷床と気候のモデルによって、大気中の二酸化炭素の減少(産業革命以前の280 ppmvの3倍以下)と南極周極流の発達が、寒冷化と氷河作用をもたらし、その変動速度は地球の軌道変化により調節されていたことが示されている。氷河の下にある現在の地形に基づいた数値モデルは、現在の氷床の中心であるドームA付近のガンブルツェフ山脈を含む南極山塊が氷床の起源であることを示している。しかし、ガンブルツェフ山脈の現在の地形に関する知識が不足しているため、初期の氷河作用の性質とそれに続く大陸規模の氷床発達についてはよくわかっていない。本論文では、ドームAの氷床底部についてレーダーから得られた情報を提示し、地表における夏季の平均気温が約3 °Cになったときに形成された谷氷河によって既存の峡谷がさらに深くなった典型的な高山地形を明らかにする。この地形は南極の氷河作用の初期段階で発達した可能性がある。沿岸の堆積記録から推定される南極の気候史から、ガンブルツェフ山脈はおそらく3,400万年より古く、氷床成長の中心であったと考えられる。さらに、この地形は現在の氷床の下に約1,400万年にわたって保存されてきた可能性が高い。 Full Text PDF 目次へ戻る