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生理:PI3Kが活性化した腫瘍は食餌制限に抵抗性を示す

Nature 458, 7239 doi: 10.1038/nature07782

食餌制限はさまざまなタイプの腫瘍の発生を遅らせ、増殖を抑制するが、食餌制限に対して腫瘍が示す感受性の基盤となる機序は明らかにされていない。今回我々は、ある種のヒトがん細胞系をマウスで異種移植腫瘍として増殖させると、食餌制限下での腫瘍増殖抑制作用に対して高い感受性を示すが、ほかのがん細胞系は抵抗性を示すことを明らかにする。食餌制限に対して抵抗性を示す腫瘍を形成するがん細胞には、ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ(PI3K)経路の恒常的活性化を引き起こす変異が起こっており、インスリンまたはインスリン様増殖因子1非存在下の培養で増殖する。こうした変異以外は同質遺伝子型のがん細胞でPI3Kの活性化変異遺伝子を野生型のPI3Kで置換するか、PTENヌルのがん細胞系でPTEN発現を回復させるだけで、食餌制限に抵抗性を示す腫瘍が食餌制限に感受性を示す細胞系に変化する。食餌制限は前立腺がんのPTENヌルマウスモデルには影響を及ぼさないが、PI3Kの恒常的シグナル伝達を欠くマウス肺がんモデルでは、腫瘍負荷を大幅に軽減する。したがって、PI3K経路は食餌制限に対する腫瘍の感受性の重要な決定因子であり、この経路における活性化変異は、食餌制限に類似した療法に対するがんの反応に影響を及ぼす可能性がある。

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