Letter 進化:繊維状外皮構造をもつ白亜紀初期のヘテロドントサウルス類 2009年3月19日 Nature 458, 7236 doi: 10.1038/nature07856 鳥盤類は恐竜を大きく2つに分けた分類群の一方で、ヘテロドントサウルス科はその主要クレード(分岐群)の1つである。ヘテロドントサウルス科恐竜は小型で細身の体が特徴だが、系統発生的な位置付けはまだ不確定である。最近の系統発生研究では、このヘテロドントサウルス科が、よく知られているすべての鳥盤類の中で最も原始的な分類群であることが示唆されている。これまでに見つかったヘテロドントサウルス類は、主としてジュラ紀初期(2億500万〜1億9,000万年前)のアフリカのものである。本論文では、中国遼寧省西部の白亜紀初期(1億4,400万〜9,900万年前)の地層から見つかったヘテロドントサウルス類の新属新種、Tianyulong confuciusiについて報告する。Tianyulongによって、ヘテロドントサウルス類の地理的分布はアジアにまで広がり、これまで不確かだったこのクレードの年代範囲も白亜紀初期にまで及ぶことが確認された。さらに意外なことに、Tianyulongは長くて分岐していない繊維状外皮構造をもつ。これは我々の知るかぎり、鳥盤類恐竜の繊維状外皮構造として初めて確認された例である。 Full Text PDF 目次へ戻る