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神経:ショウジョウバエの重力感覚と聴覚の神経基盤

Nature 458, 7235 doi: 10.1038/nature07810

ショウジョウバエが匂いや味、光を検知するのに用いる神経基盤は、構造的にも機能的にもヒトのそれとよく似ており、感覚情報の処理過程を解析する上で格好のモデルとなっている。今回、まだ解明が進んでいない残りの主要感覚情報種の2つ、重力感覚と聴覚に注目した。ハエでは、この両方の情報種をジョンストン器官という単一の器官で検知しており、この中では、それぞれ触角の特定の種類の動きだけをモニターするように特化した数種類の機械感覚ニューロンが、クラスターを作っている。重力感受性と音感受性のニューロンは応答特性に差があり、機械刺激変換チャネルと思われるNompCを発現しているのは、後者のみである。これら2種のニューロン群は、中枢への投射についても違いがあり、ヒト脳の前庭路と聴覚路を思わせるように、それぞれ異なる神経路に信号を送っている。これらの感覚系の哺乳類に対応するハエの神経基盤が明らかになったことで、異種の機械感覚刺激がどのように検知され処理されているのか、機能と分子レベルで系統立てて解析するための基礎が整った。

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