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地球:2003年イラン・バム地震後にみられた浅部断層帯のダイラタンシーの回復

Nature 458, 7234 doi: 10.1038/nature07817

地震は個別の断層のすべりにより生じて伝播するが、幅の広い断層帯内部に分布した変形を一般的に伴い、特に地表近くではそれが著しい。地震時の岩石の歪み変化は、地震前の弾性応力の不均一性、断層帯のさまざまな物性と形状、および破壊時の力学的過程により発生する。地震すべりによる動的および静的な応力変化は、地震後に回復するダイラタンシーを断層帯で引き起こす、と長い間考えられてきた。地震時に起こるダイラタンシーによって断層帯を通過する地震波速度が低下し、その地震後の回復に伴って地震波速度が増加することが観測されている。ダイラタンシーとその回復が測地学的に観測されたことは、これまでなかった。本論文では、合成開口レーダー画像の干渉解析を用いて、2003年イラン・バム地震後に起きた地表の変形を測定し、浅部の断層帯では地震時のダイラタンシーが回復して、地表の沈降を起こしたことを示す。この断層帯の圧密が起きたところは、深部で地震時に最大のすべりが生じた部分の直上にある。ダイラタンシーと圧密は、地震時に物質が受け、のちに回復する損傷と剪断の分布をおそらく反映している。断層帯全体に広がった地震時と地震後の変形は、横ずれ断層の破壊でみられることがある、浅部のすべり欠損のパラドックスを解決できる可能性がある。

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