Letter 疫学:検索エンジンクエリデータによるインフルエンザ流行の検知 2009年2月19日 Nature 457, 7232 doi: 10.1038/nature07634 季節性インフルエンザの流行は公衆衛生上の大きな関心事であり、毎年数千万例の呼吸器疾患を引き起こし、世界で25万〜50万人の死者を出している。季節性インフルエンザに加えて、免疫がいまだ存在せずヒトからヒトへ感染する新型のインフルエンザウイルスが出現すると、何百万もの人が死亡する大流行が起こる可能性がある。疾患の活動を早期に検知して迅速に対応すれば、季節性インフルエンザもパンデミックインフルエンザも、その影響を軽減することが可能である。早期検知を向上させる方法の1つとして、オンラインの検索エンジンに対するクエリという形で現れる衛生追求行動を監視することが挙げられる。このクエリは、世界中で日々何百万人もの利用者が発している。本論文では、多数のグーグル検索クエリを分析して、ある集団の中でインフルエンザ様の疾患を追跡する方法を紹介する。ある種のクエリの相対頻度はインフルエンザ様の症状を呈する患者の受診率との相関が高いことから、我々は、米国各地の週単位のインフルエンザの流行に関して、その時点のレベルを正確に推定することができる。報告の時間的遅れは約1日である。この方法により、インターネット検索利用者の多い地域では、検索クエリを利用してインフルエンザの流行を検知することができるかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る