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細胞:造血能をもつ血管内皮細胞から血液ができるまでの連続的単一細胞イメージング

Nature 457, 7231 doi: 10.1038/nature07760

数十年にわたる研究にもかかわらず、哺乳類の胚において最初の造血細胞を産生する細胞がはっきり同定されるまでには至っていない。事実、血球が中胚葉系細胞、間葉系の前駆細胞、内皮、および造血前駆細胞への分化能力のある細胞、あるいは造血能をもつ血管内皮細胞のいずれから産生されるかについては、いまだ議論の余地がある。胚の造血部位において内皮細胞と血球細胞とが近接していることも、その遺伝子発現が類似していることと同様に、内皮が血液を産生するという仮説のもととなった。しかし、技術面での不備から、単一細胞レベルで血球の出現を連続的に観察することはこれまで不可能であり、造血能をもつ内皮細胞が存在するとの仮定は、今も議論の的となっている。今回我々は、新たな画像処理法および細胞追跡法を用い、胚の内皮細胞に造血作用をもつ可能性があることを明らかにする。内皮細胞および血液のコロニーを産生するマウス中胚葉系細胞の単一細胞に対する長時間の連続した観察によって、血球を産生する造血能をもつ内皮細胞の検出が可能となった。内皮細胞および造血細胞は生きている状態で、形態および複数の分子的機能的マーカーの同時検出によって同定された。新生血液細胞の内皮からの離脱は、非対称細胞分裂とは直接関連はなく、造血内皮細胞は、既に内皮性のマーカーを発現している細胞から分化してくる。この結果は、哺乳類の血液の発生的起源と、胚性幹細胞からの造血幹細胞産生の可能性に対する理解を深めるものである。

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