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地球:大陸地溝帯ではマグマが地殻の薄化を相殺している

Nature 457, 7231 doi: 10.1038/nature07688

大陸地溝帯は地球表面に現れた長く細い、地殻運動で生じた凹地で、リソスフェア全体が伸張により変形している。リフティングは結果的に大陸リソスフェアの裂開と新しい海洋リソスフェアの生成をもたらすか、あるいはfailed rift帯(発達の止まったリフト帯)の周辺に広い堆積盆地を形成する。これまでの地溝帯モデルには、地表に現れた細長い谷の地形、地殻の薄化により浅くなったモホ面、およびマントル最上部の地震波速度の減圧による溶融か地球内部からの加熱による低下という、3つの特徴が含まれる。本論文では、バイカル地溝帯では地表に現れた地形のみが観察され、シベリア地方のバイカル湖南部で得られた新しい地震断面では、地殻とマントルの特徴がみられないことを示す。その代わりに、下部地殻には局所的に地震波速度が異常に大きく、反射率が極めて高い地域があることがわかった。予想されるモホ面の上昇はマグマが下部地殻に貫入することで相殺され、観測された地震波速度の大きい地域が形成されている。この発見は、リフティング過程における火山活動のこれまで知られていなかった役割を示しており、failed rift構造周辺の伸張要因の推定と堆積盆地のモデル化に大きな関連がある。

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