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細胞:ヘマンジオブラストは造血能性内皮細胞期を経て造血細胞を作り出す

Nature 457, 7231 doi: 10.1038/nature07679

造血細胞は、胚発生過程で、ヘマンジオブラストと呼ばれる、内皮細胞にも造血細胞にも分化できる中胚葉性前駆細胞から生じる、と提唱されてきた。一方、これと対立する説では、最初の造血細胞は、表現型として分化した造血能をもつ内皮細胞(つまり、造血能性内皮細胞)であるとされている。ヘマンジオブラストの概念を裏付ける最初の証拠は、マウスの胚性幹細胞分化の過程で、クローン性前駆細胞である芽球コロニー形成細胞(BL-CFC)が同定されたことであった。この細胞から内皮構成要素と造血構成要素を併せもつ、芽球コロニーが生じる。最近の研究によって現在では、in vivoでこの両分化能をもつ前駆細胞の存在が証明されているが、ヘマンジオブラストから造血細胞が作り出される正確な機構はまだ全く明らかになっていない。本論文では、ヘマンジオブラストが、中間的な造血能性内皮細胞の形成を介して造血細胞を作り出すことを示す。これは、これらの2つの前駆細胞集団を初めて直接結びつける証拠である。造血能性内皮細胞を含む細胞集団は、BL-CFC発生過程で一過性に作り出される。この細胞集団は、原腸形成中のマウス胚にも存在し、さらに培養すると造血細胞を作り出す。分子レベルでは、転写因子Tal1(別名、Scl)がこの造血能性内皮細胞集団の確立に不可欠であり、一方では、コア結合因子Runx1(別名、AML1)が造血能性内皮細胞から最終的な造血細胞の生成に重要であることを示す。以上の結果から、造血系の発生起源についての対立するように思われていた2つの説が、1つの直線的な発生過程にまとめられることが明らかになった。

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