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細胞:軟骨内骨化は造血幹細胞のニッチ形成に必要である

Nature 457, 7228 doi: 10.1038/nature07547

幹細胞の維持に必要な局所の微小環境、ニッチの形成についてはほとんどわかっていない。本論文では、成体の造血幹細胞(HSC)のニッチ形成について調べるために、in vivo分析法を開発したことを報告する。この方法を用いて、表面マーカーCD45−Tie2−αV+CD105+Thy1.1−(CD105+Thy1−)を発現する前駆細胞集団を同定した。この集団は、交配後15.5日の胎児骨から選別して、成体マウスの腎臓被膜下に移植した場合、宿主由来の血管を誘導し、軟骨中間体を介してドナー由来の異所性の骨を作り、長期間造血系を再構築できる宿主由来のHSC(LT-HSC)を含む骨髄腔を形成しうる。対照的に、CD45−Tie2−αV+CD105+Thy1+(CD105+Thy1+)胎児骨前駆細胞は骨を形成するも、これには骨髄腔が含まれなかった。osterixや血管内皮増殖因子(VEGF)などの軟骨内骨化に関与する因子の発現を抑制すると、ニッチの形成が抑制された。軟骨内骨化を経ずに形成される胎児の下顎骨や頭蓋冠の部分に由来するCD105+Thy1−前駆細胞集団からは、我々の分析法では骨髄は形成されず、骨のみが作られた。以上より、軟骨中間体を介して起こる骨形成である軟骨内骨化は、成体HSCニッチの形成に必要であることが示唆される。

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