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細胞:血管周囲細胞機能および血管成熟における負の調節因子としてのVEGFの役割

Nature 456, 7223 doi: 10.1038/nature07424

血管新生は、内皮細胞の浸潤および増殖に依存しているだけでなく、血管を安定化させるための血管周囲細胞による血管芽の被覆を必要とする。これらの過程は、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)および血小板由来増殖因子(PDGF)により、内皮細胞および血管平滑筋細胞(VSMC)上にそれぞれ存在するこれらの同族受容体を介して協調的に行われる。PDGFは、VSMC/血管周囲細胞を刺激して血管新生を促進する補助因子を放出させることにより、血管新生を誘導する。VEGFは内皮細胞の増殖および遊走を直接誘導するが、血管周囲細胞における生物学的役割はあまりよくわかっていない。今回我々は、VEGFのVSMC機能に対する阻害能に基づき、VEGFは血管新生で阻害剤役割を果たすことを明らかにする。特に、PDGFを介する血管新生では、VEGFによって血管周囲細胞による新生血管芽の被覆が失われ、血管が不安定化する。分子レベルでは、VEGFを介したVEGF-R2の活性化は、PDGF-RβおよびVEGF-R2からなるこれまで報告されていなかった受容体複合体の集合により、VSMCにおけるPDGF-Rβのシグナル伝達を抑制する。VEGF-R2の阻害は、この受容体複合体の集合を妨げるだけでなく、VEGFとPDGFの双方に曝露された組織の血管新生を回復させる。さらに、腫瘍細胞のVEGFを遺伝的に欠失させるとPDGF-Rβ/VEGF-R2複合体の形成が妨げられ、腫瘍血管の成熟化が促進される。これらの知見は、血管新生におけるVSMC/血管周囲細胞の重要性を明確に示し、VEGFおよびVEGF-R2のシグナル伝達系は、内皮細胞機能を促進するとともにVSMCおよび血管の成熟において負の調節因子として働くという、二分した役割を果たすことを明らかにするものである。

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