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免疫:片利共生生物によってNOD1を介して誘導されるリンパ組織形成が腸内の恒常性を調節する

Nature 456, 7221 doi: 10.1038/nature07450

食物からの効率よいエネルギー抽出と病原体に対する防御には、腸内の恒常性が不可欠である。腸内の恒常性が破壊されると、公衆衛生に大きな影響を及ぼす多くの深刻な病気に結びつく。その中には、腸の自己破壊的な免疫応答を特徴とする炎症性大腸炎などがある。しかし、腸内の大規模な細菌叢と免疫系との安定的関係を調節する仕組みは、まだ解明されていない。腸のリンパ組織は、菌叢に反応するIgAを分泌するB細胞を生産し、パイエル板、腸間膜リンパ節、多数の孤立性リンパ濾胞(ILF)を含む。今回我々は、マウスでのILFの形成には、グラム陰性菌のペプチドグリカンが必要かつ十分なことを明らかにする。それには、上皮細胞にあって自然免疫にかかわるNOD1(nucleotide-binding oligomerization domain containing 1)受容体による認識と、β-ディフェンシン3とCCL20からのケモカイン受容体CCR6を介したシグナル伝達が介在する。ILFが成熟して大きなB細胞クラスターを作るには、さらにtoll様受容体による細菌の検出が必要である。ILFがないと、腸内細菌叢の組成は大きく変化する。これらの結果が示すように、腸内の片利共生細菌と免疫系は、自然免疫系の検出機構を介して情報交換することにより、適応免疫系リンパ組織を形成し、腸内恒常性を維持している。

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