Article 生理:ナトリウムチャネルの電位センサーの機能と薬理学的性質の解明 2008年11月13日 Nature 456, 7219 doi: 10.1038/nature07473 電位活性化ナトリウム(Nav)チャネルは、神経インパルスの発生と伝搬に極めて重要であり、また、それ自体が広範な毒素や薬物の標的となっている。Navチャネル内の4つの電位センサーはそれぞれ異なったアミノ酸配列を有しており、そのため、これらがチャネルの機能と薬理学的性質に対して果たす相対的な寄与が基本的な問題となってくる。今回我々は、4回対称性の電位活性化カリウム(Kv)チャネルをレポーターとして用いて、Navチャネル電位センサー内の個々のS3b-S4パドルモチーフの電位センサー活性化の動力学的性質および毒素受容体形成に対する寄与を調べた。我々の結果から、Navチャネルの4つのパドルモチーフのそれぞれにあるタランチュラやサソリ毒素の結合部位が明らかとなり、パドル特異的な相互作用によって異なったNavチャネル活性がもたらされる仕組みが明らかとなった。1つのパドルは電位センサーの活性化を遅くさせるという独特の性質をもち、このモチーフを特異的に標的とする毒素はNavチャネルの不活性化を妨害する。このレポーターを使う方法とそこから明らかとなった原則は、疼痛やNavチャネル病治療の新たな薬物開発に有用と考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る