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物性:Bi2Sr2CaCu2O8+δにおけるドープされたモット絶縁状態からのプリフォームド・クーパー対の出現

Nature 456, 7218 doi: 10.1038/nature07400

超伝導体は、電子対(クーパー対)を引き離すのに必要なエネルギーを表すエネルギーギャップが特徴である。高転移温度銅酸化物は、超伝導に関係する温度よりもかなり高い温度で付加的な「擬ギャップ」をもつ。これが、超伝導に必要なコヒーレンスを獲得していないプリフォームド(preformed)電子対を表すのか、あるいは超伝導と競合する何か別の基底状態を表しているのかは不明であった。対になった電子は、フェルミ準位(電子系における最高占有準位)に対して粒子-正孔対称性を示すはずだが、競合状態はそのような対称性を示す必要がない。今回我々は、アンダードープ銅酸化物Bi2Sr2CaCu2O8+δの光電子放出研究によって、ノード域で対形成が起こるという予想とは逆に、アンチノード域のみで対称ギャップの開きが示されたことを報告する。したがって、それは、擬ギャップがまさにプリフォームド電子対の形成を表しており、基礎となる格子のはっきり決まった方向にのみ対形成が起こっている証拠である。

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