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細胞:肺炎クラミジアの細胞内増殖に不可欠なCopNタンパク質の役割

Nature 456, 7218 doi: 10.1038/nature07355

病原性形質と考えられるものに関連する遺伝子の不活化によって病原性が失われるようなら、コッホの原則の分子版によれば細菌の病原性決定因子を同定できる。この手法は遺伝子操作を行いやすい生物に広く使用される。しかし現在、絶対細胞内微生物病原体では遺伝子を選択的に破壊する手段がないことが、病原性因子同定の大きな妨げとなっている。本論文では、クラミジア(Chlamydia)のような遺伝子操作が難しい生物で病原性因子候補について調べる方法を示す。酵母や哺乳類の細胞で肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)のCopNを異種発現させると、おそらく微小管細胞骨格の変化により、細胞周期停止が引き起こされる。小分子ライブラリーのスクリーニングによって、酵母でCopNが誘導する増殖阻害を軽減する化合物が2つ見つかった。これらの化合物は哺乳類細胞での肺炎クラミジアの複製を阻害したが、これはおそらくCopNの機能が「ノックアウト」されたためで、CopNが肺炎クラミジアの感染過程で増殖を支える不可欠な役割をもつことが明らかになった。この結果は、クラミジアの特定のタンパク質が病原性にかかわっていることを示している。ここで述べた化学生物学的手法は病原性因子の同定に使用可能であり、また逆に、化学遺伝学的戦略は新規治療法開発のためのリード化合物同定につながる可能性がある。

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