Letter 量子情報科学:ボーズ・アインシュタイン凝縮体のスクイージングと量子もつれ 2008年10月30日 Nature 455, 7217 doi: 10.1038/nature07332 量子もつれは量子力学の重要な特徴であり、古典的な手段で達成できる従来型の限界を超えて精密測定を改善できるリソースになる。時間や位置などさまざまな量に対する現在利用可能な最良のセンサーによる測定は、最終的にある限界を超えることができず、これが標準量子限界と呼ばれる。このようなセンサーの多くは干渉計であり、その標準量子限界は、2つの入力ポートに量子もつれ状態(特にスピンスクイーズド状態)を使えば超えることができる。極低温原子のボーズ・アインシュタイン凝縮体は、このような多数の粒子を含む状態を得るのにふさわしい候補と考えられている。本研究では、格子ポテンシャルを使って凝縮体をいくつかの部分に分割して、原子干渉測定に適したスピンスクイーズド状態を実現することに成功した。格子サイトに分解して原子を検出すると、共役変数である原子数差と相対位相が測定できる。観測されたゆらぎは、これら粒子間に量子もつれが存在することを示している。これは、干渉測定結果の標準量子限界を3.8 dB超える精度利得が得られるリソースになる。 Full Text PDF 目次へ戻る