Letter 生化学:30Sリボソームの組み立ての際に起こる16S折りたたみの同時核形成と誘導適合 2008年10月30日 Nature 455, 7217 doi: 10.1038/nature07298 急速に成長している細胞では、新たなリボソームを1分間に数千個、細胞の成長に不可欠の厳密に制御された過程により生成する。大腸菌(Escherichia coli)30Sリボソームサブユニットを構成する16SリボソームRNAと20種のタンパク質が数分以内に正しく組み立てられる仕組みは、組み立ての最も初期段階の実時間データがないことなどから、解明が困難であった。今回我々は、個々のRNAとタンパク質の相互作用が起こる状況を実時間でとらえたスナップショットにより、30S集合体がrRNA上の異なる場所から同時に核形成されることを示す。30Sタンパク質全部を加えた後、20ミリ秒以内のrRNAの構造の変化をマッピングするのには、時間分解ヒドロキシルラジカルフットプリント法を用いた。各ドメイン中のへリックス状連結部分は100 ms以内に折りたたまれる。対照的に、解読部位周辺や、5′末端、中央部分と3′ドメイン間の相互作用は、形成に2〜200秒を要する。意外にも、同じタンパク質に接触したヌクレオチドが保護されるようになる速度が異なることから、RNAとタンパク質の初期衝突複合体が組み立て中に再折りたたみをしていることが示唆された。組み立ての初期段階は、本質的に安定なrRNA構造と結びつけられるが、後の段階はタンパク質とrRNAとの間の誘導適合領域に関係づけられる。 Full Text PDF 目次へ戻る