Letter 気候:変化する寒帯のメタン供給源と最終氷期末期の間の定常的なバイオマス燃焼 2008年4月17日 Nature 452, 7189 doi: 10.1038/nature06825 過去の大気中メタン濃度は、メタン濃度が氷期-間氷期で倍増するのに加えて、北半球における氷期の気候の急速な変化に対応する強いゆらぎを示す。観測されたゆらぎをもたらす過程はまだよくわかっていないが、氷床コアから得られるメタン同位体の情報を用いて絞り込むことができる。本論文では、最後の氷期から間氷期への移行期全体にわたる、メタンの炭素同位体比の氷床コア記録を提示する。我々のデータは、大気中のメタンに含まれる炭素の同位体組成が、寒冷期にかなり重かったことを示している。この我々のデータとこれまでに公表された結果によって条件を制限したボックスモデルを用いて、過去の個々のメタン排出源の規模とメタンの大気中での寿命を推定できる。その結果、バイオマス燃焼によるメタンの放出は年間で約45 Tgメタンであり、この値は最終氷期末期を通じてほぼ一定であったことがわかった。メタンの大気中での寿命は寒期には短くなる。また、寒帯湿地は温暖期には重要なメタン供給源となるが、ここからのメタン放出は寒冷な気候条件下ではほぼ完全に停止することも見いだされた。 Full Text PDF 目次へ戻る